堅守速攻のチームが堅守速攻だけやっている訳では無い. サッカー部員レギュラー18名を対象に実施され た．実施に際しては，すべて筆者が直接指導を行 い，2001年12月下旬から約 1 ヶ月のオフシーズン を除き，試合を含み，週 6 日間のトレーニングを 行った（週 1 日は休養日）． 日本では「ポゼッションサッカーをやるか堅守速攻をやるか議論しよう」みたいな唐変木なことを言う人が結構います。 なぜ唐変木な議論かというとサッカーは相手がいる対人スポーツです。 現代サッカーの攻撃においては「いかに相手ゴールまでボールを素早く運べるか？」が重要です。 いわゆる”縦に速いサッカー”というものを指すことになりますが、守備戦術が発達してきた昨今においては相手チームに勝つうえでこの考え方・・・ こんなことを感じるので「堅守速攻」について書いてみたいと思ったのでした。サッカーの場合は相手を攻撃させておいてボールを奪取した時点で手数を掛けずに前線にボールを運び相手の守備陣形が整う前にゴールを奪う戦い方のことを指します。近代サッカーでは守備陣形が整って居ないのはゴール前にスペースがあることを意味し、また場合によっては攻撃側が数的優位になる可能性すら高まることを意味します。籠城がその典型ですが単に弱くて守備してるケースだけでははなく、戦国時代の真田昌幸のように大軍の徳川軍を都合の良い隘路に呼び込んで、小勢ながらも包囲して大勢を殲滅するような戦い方が有名（いわゆる上田合戦）。Copyright © 2020 是非に及ばず. （当論文は，平成20年度順天堂大学大学院スポー ツ健康科学研究科の修士論文を基に作成されたもの である） 文献 吉村雅文・野川春夫・久保田洋一・末永 尚サッカー における攻撃の戦術について―突破の … 【研究論文】 Ⅰ．緒言 1．背景 新潟経営大学サッカー部はtopチーム、＇09経大fc、＇05加茂fcという3チームに分かれて活動し、 topチームは大学連盟、＇09経大fc、＇05加茂fcの2チームは社会人連盟に所属し、北信越フットボー （1）サッカーの歴史的発展の考察 サッカーの歴史的発展を先行研究（二宮・バイスバ イラー，1972；長池，1973；多和，1974；山中，1984） を参考にし，イギリスにおいてフットボール協会が設 立した1863年以降のサッカーのシステムと戦術の変 撃が特徴的であった」と報告されており、速攻は 有効な攻撃手段である（日本サッカー協会（以下 jfaと略記），2015））。 多くの論文、専門書あるいはjfa発行のテクニ カルレポートにおいて、「速攻（ファストブレイクある 掲載論文 【題 名】 「サッカーにおける戦術的判断を伴うパスの遂行を支える認知プロセス」 【著者名】 夏原隆之 *1*2 ，中山雅雄 *3 ，加藤貴昭 *4 ，永野智久 *5 ，佐々木亮太 *1 ，吉田拓矢 *1 ，浅井武 *3 2012 年修士論文 サッカー競技のディフェンス局面における 後方への方向転換の速 Ø生成について 指導教員 伊坂忠夫 立命館大学大学院 スポーツ健康科学研究科 スポーツ健康科学専攻修士課程2 回生 6211110024-7 吉田章吾 をもとに,速攻の有効性を明らかにすることが 早急の課題である.また,日本サッカー協会の強 化指導指針（2000）を参考に考察すると,速攻 は「前方への素早いボールの運び」と 「攻撃にかけた時間的な短さ」という2 つの定義が混同されており,それぞれに All Rights Reserved.日本では「ポゼッションサッカーをやるか堅守速攻をやるか議論しよう」みたいな唐変木なことを言う人が結構います。１０人のフィールドプレイヤーで守るのはスペースを埋めるための人数では無く、相手を追い込む勢子や猟犬として動くためのもの。シメオネのアトレティコ・マドリードの選手たちは全員が良く走りますしモチベーションが高いのが特徴ですが、守備が実に攻撃的であるため選手も楽しんでいるはずです。バルセロナの実に見事なポゼッションサッカーとは対局に位置しますが、双方ともに「楽しい」と選手が感じられるからこそ強いのでしょう。ナショナルチームでもユーロやワールドカップでこの堅守速攻で躍進する国が増えた。レーヴ監督率いる強豪国ドイツ代表もモダンで隙のないサッカーをしていますが、基本は堅守速攻型のサッカーです。スキルの高い選手が多いため結果的に試合が終わってみればポゼッション率も高く相手を圧倒する試合も多いのですが、高い位置でボールを奪い、ショートカウンターで相手を仕留める点がまさに堅守速攻の象徴とでも言えます。都合、攻撃はトップ、あるいはFW二人を前線に残すスタイルとなり、ボール奪取後にロングボールを相手陣地に蹴り込んだり、イングランドに対抗するスコットランドやアイルランドはスピードのある選手をサイドバックに起用してサイドをドリブルで駆け上がりクロスをFWに合わせるというサッカーをしていました。サッカーがシンプルになり悪くはありませんが、とどのつまり昔のカウンターサッカーは「弱者が勝つための方法論」に過ぎなかった訳です。まあ、スコットランドやアイルランド（最近では北アイルランドもユーロでがんばってます）も大好きで敬愛してますけどね。概出のシメオネやレーヴがやっている堅守速攻はこの守備的カウンターサッカーとはどう違うのでしょうか？この辺の大方針の基本はFIFAなどの統計から分かってきたことです昔のカウンターサッカーはとても派手な「攻撃的」サッカーをできない国やクラブチームが取る戦い方でした。強豪チームに勝つには普通にプレーしても勝てません。まず「失点しない」ことを前提に最終ラインを下げ、フィールドプレイヤーの大半を守備に専念するものです。堅守速攻のアトレティコ・マドリードもリーグでは格下ばかりと試合するのでこれも堅守速攻ばかりでは試合になりません。どうも調子悪いなとスタッツを見るとポゼッションが５５％「も」あって、自分の型になれず調子がでないことも。それでもグリーズマンを中心とした攻撃陣は強力ですがチャンピオンズリーグを戦いながらとなると勝ちきれない試合も多くなります。ただハリルホジッチの日本代表がそもそも堅守速攻をできているかというと実に怪しい。相手が本当の意味の格上がほとんどいないので、正確には格上に対して堅守速攻のサッカーができるかすら未経験と言った方が正しい。勝ったオーストラリア戦でも前半はスペースが全く無いのに中盤から無駄な縦パスを入れて攻撃機会を無駄にしたケースが散見された。「当たり前じゃねーか！」って声が聞こえそうですが、その当たり前を戦術に落とし込んだのがモダンな堅守速攻のサッカーです。相手が守備の準備ができておらず、物理的にも最短距離でゴールを奪うという考えというより「事実」。勝利にこだわり高い勝率を目指したいなら堅守速攻、ポゼッションサッカーどちらをベースにしても良いけれど、どちらも臨機応変にプレーできることが大切なのは言うまでも無いでしょう。ここ何年かサッカーの世界では盛んに「堅守速攻」という言葉が流行している。取り分けここ数年名将シメオネが率いるアトレティコ・マドリードが目覚ましい成果を上げている。アトレティコ・マドリードはスペインリーグ（リーガエスパニョーラ）でチャンピオンズリーグの覇者レアルマドリードとバルセロナという強敵と戦いながら堅守速攻を熱い鉄を鍛えるように今のチームを作った。ドイツ代表も世界を相手に構築したサッカーだ。カウンター（アタック）とは元々軍事用語です。陣地や拠点を防御する側が相手を引きつけて於いて攻めていると思い込んでいる攻撃側の意表を突いて攻撃することを指します。こういった前提をベースにすると堅守速攻の特徴はこんな所だと思います。一方ワールドカップ本戦はどうでしょう？もうワールドカップ・ブラジル大会で「結論」が出てしまったようにボロボロの惨敗です。グループステージの相手３チームの中にひょっとしたら１チームくらいポゼッションサッカーで押し通せるチームもいるかも知れませんが、基本は相手が格上想定。ボール持てないと勝てないようでは話になりません。で、このエントリーを何で書こうかと思ったのかというとサッカー関連の話題を日常やネットで話していて何か噛み合ってないんですよコレが。堅守速攻ってドン引きサッカーとは全く違うのですが、どうも大昔の後ろに引いてなんとかボールを奪ったらロングボールを放り込みカウンターで点を取ろうとするサッカーのことを言っている人が少なくありません。ポゼッションサッカーだろうが堅守速攻だろうが多くの試合、様々な時間帯、得点経過により状況は刻々と変わり、思惑通りでは無いことも当たり前です。ポゼッションサッカーvsポゼッションサッカー、あるいは堅守速攻vs堅守速攻のケースを考えれば簡単です。ポゼッションしたいのに相手の方が上手くてボールを保持できない、あるいはそんなにボール持ちたくないのに持たされてしまうケースが当然起きます。ここまで読んで頂けたなら昔の岡田ジャパンが上手くいかずに突然「俺たちのサッカー」を捨ててドン引きサッカーをやったのとは大きく異なるのがお分かり頂けたかと思います。狙いも内容も相当違うのではないでしょうか？ヨーロッパのビッグクラブになると過密日程のため、試合によってはコンディションがボロボロになる時があります。ポゼッションサッカーの成功例とされるバルセロナであっても、長いシーズンで見ると本当に酷い試合をして、格下に破れることすらあります。概ね見ていると誤魔化し誤魔化しプレーしていますが上手く行かないので審判のジャッジにクレームばかり入れる悲惨な状況になることもあります（苦笑）。日本に例えるとワールドカップアジア予選では世界レベルで強豪と言えるチームはほとんどありません。「俺たちのサッカーは堅守速攻だー！」とか言っても相手はドン引きしてくるケースが多いので、全く現実にマッチしません。否が応でもボールを持ててしまうし、相手は引いているので勝つにはポゼッションサッカーをキッチリとやりきる必要があります。

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